【面接突破のコツ】看護師の異業種転職は「実績」と「再現性」で勝負

以前ほど転職に対するマイナスイメージもなくなり、さまざまな選択ができるようになった現代。

看護師から異業種へ転職し、新たな環境で活躍する人も目立つようになりました。

現在看護師として働いている方の中にも、今後は異業種に転職したいと考えている方もいるかもしれませんね。

とは言え、臨床経験しかない看護師にとって異業種への転職はハードルが高く、面接に対する不安も大きいのではないでしょうか。

私は介護職、そしてIT業界への転職を経験しており、美容師やエステティシャン、医療メーカーの営業職に転職した同僚も知っています。

そんな経験から、本記事では私自身が異業種転職を通して学んだ面接突破のコツをお伝えしたいと思います。

職種によって面接官が見るポイントに多少の違いはあるものの、どの職種においても面接官が見る共通のポイントというものあります。

そのポイントを意識して面接に臨めば、看護師から異業種への転職はぐっと現実的なものとなるので、ぜひご自身の面接対策に取り入れてくださいね!

 

看護師から異業種への転職は難しくない

看護師の仕事はビジネスとはかけ離れているため、ビジネス色の強い企業への転職は特に難しいと思っている人が多いと思います。

しかし、面接突破のコツさえ押さえていれば決して難しいものではありません。

その根拠となる私の転職活動について、少しだけお話させてください。

私がこれまでの転職活動で面接を受けた企業はかなり多く、20社を超えます。

こういう話をすると、「就活生でもないのに何でそんなにたくさん受けたの?」と聞かれますが、理由はシンプルで、どうしてもここで働きたいという企業がなかったからです。

働きたい企業がなかった私は、できるだけ多くの企業に応募し、ここだ!という企業を見つけようと考えていました。

興味がある企業をはじめとし、学生に人気のベンチャー企業など、思いつく限りの企業に応募しては面接を受けました。

時には募集が出ていない企業にも問い合わせをし、採用情報の確認をしたこともあります。

そんなことをしているうちに、いつの間にか受けた企業は20社を超えていたのですが、そのおかげで転職活動の進め方や面接を突破するための伝え方が分かるようになりました。

そして最終的には応募した企業の7割ほどから内定がもらえたため、一番惹かれる企業への転職を決めることができました。

こうした経験から、面接突破のコツさえ分かっていれば、看護師から異業種への転職も難しくないということを実感しました。

 

異業種転職で看護師が面接を突破するコツ

面接官が見ているポイントを押さえる

では、どいうった点を意識して面接に臨んだのか、詳しく解説していきます。

まず転職面接において面接官が見ているポイントは以下の通りです。

  • この人は何ができるんだろうか?
  • うちの会社で成果を出してくれるんだろうか?

 

面接官が知りたいのは、どんなことをしてきた人なのかということではなく、これから何ができる人なのかということです。

通常、新卒採用で即戦力を求められることはありませんが、転職(中途採用)となると即戦力が求められます。

面接官は、即戦力として活躍できる人物かどうかを見極めるため、さまざまな角度から質問を投げかけてきます。

転職面接では、それらの質問の意図を読み取るとともに、実績に加えて再現性を伝えることが非常に重要になります。

例えば、以下の伝え方を見てください。

「看護師として○○を頑張ってきました」

「積極的に研修に参加して資格も取りました」

このように経験や実績だけ伝えた場合、面接官は「それで?その経験はうちの会社でどう活かせるの?」と思うだけで、即戦力につながるかどうか判断することができません。

看護師として何かに打ち込んだことがあり、資格取得にも挑戦し、数々の経験を積んできたということは伝わるかもしれませんが、その実績を活かして転職後も成果を上げてくれるだろうという「再現性」が見えてこないのです。

この時、面接官の頭に浮かんでいる人物像は以下のふたつのどちらかです。

  1. 看護師として経験と実績がある人
  2. 看護師として経験したことを活かして、転職後に十分なパフォーマンスが期待できる人

 

こう見ると、どちらの人物が即戦力として活躍する見込みのある人物かは明らかですが、さきほどの伝え方をすると、①の人物だと判断されて終わりです。

面接官に②の人物像を描かせるためには、看護師としての「実績」だけでなく、「再現性」を伝えなければなりません。

 

「実績」だけでなく「再現性」を伝える

ここで勘違いしないでほしいのですが、

「看護師として○○を頑張ってきました」

「積極的に研修に参加して資格も取りました」

こいうった実績に価値がないと言っているわけではありません。

実績の伝え方が間違っているという話です。

面接官に、上記で挙げた②の人物として認識してもらうためには、「正しい伝え方」をしなければなりません。

具体的な内容は以下の通り。

  • なぜそれを頑張ろう・目指そうと思ったのか
  • 目標を達成するまでどんな努力をしてきたのか
  • 挫折しそうになった時はどのように対処したのか

 

実績を作るまでの過程を具体的に伝えることで、「再現性」を伝えることができます。

具体的に伝えれば伝えるほど、面接官は「この人は目標達成に向けて優先順位を考察できる人だ」、「これまでの経験を活かしてうちの会社でも成果を上げてくれるのではないか」、「看護師の実績を作るまでに試行錯誤したことはうちの会社でも応用できそう」と、イメージを膨らますことができます。

上述した面接官が見ているポイントに訴えかけるよう、実績と再現性を上手く伝えることで、「この人を採用したい」と思われるようになるのです。

病院でも、企業でも、パフォーマンスの再現性が高い人には市場価値があり、市場価値の高い人は異業種へ転職するとしても、即戦力として活躍する見込みのある人物として認識されます。

このように「正しい伝え方」ができるかできないかで、面接官が抱く印象は大きく変わるので、「正しい伝え方」を意識して、自分の価値は上げられるところまで上げるようにしてください。

そうすれば、面接突破はすぐそこです。

 

まとめ

今回は、転職面接突破のコツをお伝えしました。

冒頭でも触れましたが、看護師の仕事はビジネスではないため、企業への異業種転職は難しいと思われがちです。

しかし、それは実際の転職事情を知らない人の思い込みに過ぎません。

面接で何をどう伝えるべきか理解していれば、異業種への転職は決して難しくはありません。

気付いている人はあまりいないと思いますが、看護師の「実績」は企業へ転職した後にも「再現」できることが意外に多いのです。

伝え方ひとつで面接官に与える印象は大きく変わるので、自分の魅力を最大限に伝えられるよう、面接の準備は入念に行ってください。

企業で働くのもまた楽しいですよ!