【乱用OK】看護師が未経験職種の最終面接を突破するためのテクニック

異業種転職を目指して転職活動をしているのになかなか最終面接が突破できない人は、今一度面接の中身を見直してみませんか?

私はこれまでの転職活動で、複数の企業から内定をもらういわゆる「内定の量産」を経験しました。

とは言え、初めて転職活動をした時からいきなり内定を量産していたわけではなく、転職回数を重ねるごとにどのように面接対策をすればいいのか分かるようになり、次第に多くの内定を取れるようになったという感じです。

そこで今回は、看護師が未経験職種の最終面接を突破するためのテクニックをテーマに解説していきます。

面接は心理戦と言われるだけあって、面接官ウケする話題を取り入れることができれば面接結果は大きく変わります。

なかなか内定が取れず焦りや不安を感じている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

私のこれまでの転職活動や、なぜ多くの内定を取れたのかということに関しては別記事【面接突破のコツ】看護師の異業種転職は「実績」と「再現性」で勝負で触れているので、そちらをご覧ください。

 

最終面接を受ける前に理解しておくべきポイント

最終面接は「意思確認の場」ではない

最終面接までは順調に進んだもののなぜか内定に繋がらない場合、その原因は最終面接の目的が理解できていないことにあります。

最終面接は、「意思確認の場だからリラックスして臨めば大丈夫」と言われることが多いですが、実際は単なる意思確認の場ではありません。

求職者にとっては「本当にこの企業に転職してもいいかを見極める場」であり、また企業にとっては「本当にこの人を採用すべきかを判断する場」です。

私たち求職者が転職に失敗したくないと思うのと同じで、企業も当然、採用に失敗したくないと思っています。

つまり、面接官にとって最終面接というのは「求職者の意思を確認する場」ではなく、「求職者の意思を見て合否を決定する場」というわけです。

ここの認識がずれていると、面接を突破するために必要な対策を練ることができないので、まずは求職者と企業双方が持つ最終面接の目的をきちんと理解しておきましょう。

 

自己PRばかりすればいいというわけではない

面接を突破するためにも、できる限りの自己PRをしたくなる気持ちがあると思いますが、最終面接では過度な自己PRは避けるべきです。

最終面接まで進むということは、それまでの面接(一次・二次)で既に「活躍の見込みがある」という評価を受けているということなので、最終面接の場で自分を売り込もうと必死になる必要はありません。

ここで面接官が明確にさせたいのは、「活躍の見込みはあるけど、この人はうちの社風に合うだろうか」といったことや、「他社ではなくうちでなければならない理由はなんなのだろうか」といった部分です。

最終面接では、面接官がこれらのポイントを明確にできるよう、判断材料を与えなければなりません。

そのためには、自己PRではなく面接官ウケする話題を出すことを心がけましょう。

 

最終面接を突破するには面接官ウケする話題が効果的

最終面接では、「面接官ウケする話題」を出すのが効果的です。

私はこの「面接官ウケする話題」を盛り込むことによって、いくつもの内定を取ることができたわけですが、こういった話題を出すのには以下のような目的があります。

  • 面接官の承認欲求に訴えかけるため
  • 「面接」ではなく「会話」をした記憶を残すため
  • ブラック企業ではないことを判断するため

 

それでは、「具体的にはどんな話題を出せばいいの?」というポイントと共に、ひとつずつ詳しく解説していきます。

 

面接官の承認欲求に訴えかける

まず、面接官はどういった人物なのかを考えてみてください。

一次面接や二次面接とは違い、最終面接を担当するのは企業の中核を担う人物で、社長やマネージャーといったいわゆる「お偉いさん」たちです。

最終面接では、このような面接官(=お偉いさん)の承認欲求に訴えかける話題を出すことで、面接官に好印象を抱かすことができ、面接突破に繋がります。

面接は基本的に面接官からの質問に答える形で進んでいくため、自分自身の話をする時間の方が圧倒的に多くなります。

しかし、どんな面接でも最後は必ず「会社や仕事のことで何か聞きたいことはありますか?」と、逆質問をする時間がもらえます。

この時間こそが、面接官の承認欲求を満たす話題を出すのに最適なタイミングです。

ここで考えてほしいのが、逆質問の内容です。

たいていの求職者がする逆質問は、以下のような内容です。

  • 入社後の研修はどういったスケジュールで進んでいきますか?
  • 御社で活躍している社員にはどんな共通点はありますか?
  • 内定を頂けた場合、入社までにしておくべきことはありますか?

 

これらは、未経験職種に挑戦する求職者が入社後を見据えている「優等生タイプの逆質問」で、一見面接官ウケが良さそうですよね。

ところが、面接官はこのようなありきたりな逆質問には聞き慣れているため、実は全くウケません。

ここでするべき逆質問は

  • これまで会社を成長させてきた中で最も大変だったことはなんですか?
  • 事業が困難に直面したことはありますか?
    もしあれば、どのようにモチベーションを維持してきたのか教えてください
  • 社員との関係で大切にしていること・難しいと感じることはありますか?

 

といった内容です。

逆質問の内容を比較してみると、前者が「求職者主体の質問」であるのに対し、後者は「面接官に関する質問」であることが分かると思います。

このような質問をすることで、企業の中核を担う人物にしか分からない苦労や成功体験を引き出すことができるため、面接官の承認欲求を満たすことに繋がります。

冒頭でもお伝えした通り面接は心理戦です。

どんなに偉い企業のトップたちであっても、「人に認められたい」「これまでの経歴を褒められたい」という承認欲求を持っているので、そこに訴えかける話題を出しましょう。

人は、自分を気持ちよくさせてくれる相手には不快感を抱かないものなので、面接官の心を掴むことができれば、たとえ未経験職種であっても面接突破は可能です。

また、逆質問の内容は詳しければ詳しいほど効果的です。

面接前には求人票や企業のホームページを見て、企業の沿革や今後の展望などさまざまな情報を集めると思いますが、逆質問をする際にはそれらの情報を絡めて質問することを心がけましょう。

そうすることで、面接官は「この人は他社ではなく、うちに強い興味を持っているのだ」、「活躍の見込みもあるし、さらにうちの社風に合いそうだ」といった判断をすることができます。

最終面接では、「不採用にする理由」をひとつずつ排除し、面接官には「採用するメリット」を感じてもらえばいいのです。

 

「面接」ではなく「会話」をした記憶を残すため

よく面接は楽しんだもの勝ちだと言われますが、本当にその通りなので面接官との会話はぜひ楽しんでください。

と言っても、面接を楽しむことができる人は少数派ですよね。

実際には緊張でがちがちになってしまい、聞かれたことに対して答えるので精いっぱいだという人がほとんどではないでしょうか。

私もそうだったのでよく分かりますが、その場合、無理に面接を楽しもうとする必要はありません。

ただし、上述した「面接官に関する質問」をたくさん投げかけて、面接官に「面接をした」だけではなく、「求職者と会話をした」のだという記憶を残すよう心がけてください。

多くの求職者は、面接官に聞かれたことを当たり障りのない内容で答えるという、型にはまった面接をしています。

そんな中、他の求職者が言わないようなことを発言するだけで、面接官は「この人は他の人とは違うな」とプラスの印象を持つことができ、型にはまったやり取りではなく、ひとつの会話として記憶に残すことができます。

面接を突破するためには、他の求職者と差別化を図ることがとても重要なので、面接官の記憶に残る会話をして一歩リードすることを心がけましょう。

 

ブラック企業ではないことを判断するため

さいごに、ブラック企業かどうかを判断するためにも「面接官ウケする話題」を出すことをおすすめします。

転職活動をしてるとどうしても内定を取ることにばかり気を取られてしまいますが、面接官が求職者の合否を決定するように、私たち求職者も面接官(企業)を審査するつもりで最終面接に臨むべきです。

繰り返しになりますが、最終面接というのは求職者にとっては「本当にこの企業に転職してもいいかを見極める場」でもあります。

転職を考えているということは、現職よりも良い環境・良い条件で働きたいと考えているはずなので、「面接官ウケする話題」を出すことによって、将来自分の上司となる人たちの考えを引き出しましょう。

面接官の持つ考えというのは、求人票や企業のホームページを見ただけでは分かりませんよね。

面接官からさまざまな話を引き出すことで、「入社後上手くやっていけるだろうか」、「この人が自分の上司になるとして、その考え方に共感できるだろうか」といった判断をしてください。

内定通知を受け取った際に、「この企業でいい」ではなく「この企業がいい」と思えるよう、企業を見極めるつもりで最終面接に臨んでください。

それくらい心に余裕を持って面接に臨むことができれば、必ず良い結果がついてきますよ。

 

まとめ

今回は、看護師が未経験職種の最終面接を突破するためのテクニックについて解説しました。

この記事のポイントをまとめます。

  • 最終面接は「意思確認の場」ではないことを理解する
  • 自己PRばかりせず、面接官ウケする話題を出す
  • 面接官の承認欲求に訴えかけて心を掴む
  • 「面接」ではなく「会話」をしたという記憶を残す
  • 企業を見極めるための余裕を持つ

 

簡単にまとめると、自分の魅力を伝えつつ、面接官(企業)の魅力を引き出すことができれば勝ちですよということです。

このように、ちょっとした会話の工夫をするだけで、転職面接のストレスはかなり軽減されるので、最終面接が上手くいかない人は自身の面接の中身を見直してみましょう。

そして改善点が分かったら、実行に移すのみです。

書類審査や一次面接を突破して最終面接までたどりついたのですから、あとは落ち着いて面接に臨めば大丈夫です。

私もまた転職する機会があれば、こういった面接テクニックを取り入れながら、面接突破を目指したいと思います。

というわけで、今回は以上です!