看護師の異業種転職は可能性無限大!「元看護師」が活躍する職業とは

看護師って異業種に転職できるんですか?
病院で働いたことしかないから無理ですよね?

 

こんな疑問にお答えします。

「まだ看護師1年目だけど、別の仕事に興味がわいてきた」

「看護師として経験を積んできたけど、ずっとこの仕事でいいのか疑問に思う」

「看護師の仕事は好きだけど、何か新しいことに挑戦してみたい」

中には、そう考えている看護師の方もいるのではないでしょうか。

 

私がまさにそうでした!

 

実際私は看護師から異業種へ転職した経験があります。

今回は、そんな私の実体験を踏まえて「元看護師」が活躍できる職業をご紹介します。

 

・元看護師が活躍する職業
・看護師が自分に合う職業を見つけるためのポイント

 

看護師が活躍できる職業

私が転職活動を通して、看護師が活躍できると感じた職業(業界)をご紹介していきます。

簡単にまとめると以下の5つ。

  • 医療系の営業職
  • 治験コーディネーター
  • ホテル業
  • フライトアテンダント
  • ITエンジニア

 

挙げてみると業界はばらばらですね。

これだけ見ると異業種転職なんて無理でしょ!と感じるかもしれませんが、全然そんなことありません^^

それでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。

 

医療系の営業職

医療系の営業職は、看護師が活躍できる場として一番に挙がるかと思います。

転職活動をしていた時、「営業職としてうちで働いてくれませんか?」というお話をもらい、内定をもらったことがあります。

その時私が受けたのはクリニックでしたが、そのクリニックは通常の診療に加え、企業向けに予防接種や健康診断を行っており、今後さらなるクライアントの拡大を計画していました。

新規クライアント獲得のためには、予防接種の案内や健康診断の必要性を説明する必要がありますが、そこで看護師の知識が求められたということです。

私は、医療系の営業職への転職に積極的ではなかったので内定を辞退することになりましたが、看護師の経験を持つ人材が求められているというのはとても強く感じました。

この他に看護師が活躍できる営業職と言えば、医療メーカーがあります。

病院で働いていると、外部から医療用品の営業に来る人を見たことはありませんか?

例えば病院で新しい介護用おむつを採用するとなった時、介護用おむつを販売している医療メーカーの営業職が病院に出向いて使い方や注意点を説明すると思いますが、この営業職が「元看護師」だったりします。

看護師として働いていると、「こんな物品があったらいいのに」、「もっと違うものがあったらいいのに」と、医療者や患者さんのニーズが分かってくるかと思いますが、そんな看護師目線の意見は医療メーカーからすれば魅力そのものです。

現場をよく知る看護師の率直な意見を取り入れて商品の企画や販売ができるため、看護師の経験を持つ人を採用したいと考えている医療メーカーはとても多いのです。

また近年では、製薬会社のMR(医薬情報担当者)に転職する看護師も増えています。

MRもくすりに関する専門的な知識が求められる仕事であるため、看護師の経験は存分に活かせるはずです。

異業種に転職したいけど、医療業界から離れてしまうのは寂しいという人には、医療系の営業職がぴったりかと思います。

 

治験コーディネーター

医療業界からもうひとつ別の職業をご紹介します。

治験コーディネーターはくすりに関する仕事をするため、看護師や臨床検査技師といった資格保有者が有利になります。

治験コーディネーターの仕事は

  • 医師と患者さんの橋渡し役
  • 患者さんが治験から脱落しないように支援する役割

 

このようなところが軸となります。

日頃から患者さんの悩みや不安に寄り添う看護師であれば、治験コーディネーターとして医師と患者さんの橋渡し役になることができます。

患者さんの中には途中で治験を辞めたいという人もいますが、そういう患者さんは医師ではなくまずは治験コーディネーターに相談したいと考える人もいます。

治験コーディネーターは、治験に参加する患者さんにとって一番の相談窓口であり、拠り所になるのではないでしょうか。

転職活動をするまで私はこの仕事についてあまり知らなかったのですが、調べれば調べるほど「元看護師」が活躍する職業だと感じました。

治験コーディネーターの求人募集は不定期で、さらに募集人数も少数なので、興味のある方は積極的に求人をチェックすることをおすすめします。

 

ホテル業

看護師の強みは何と言っても患者さんの話を傾聴して、問題を解決していく力。

これは、ホテルのスタッフと共通する部分があります。

ホテルのスタッフは、お客さんの要望に応じながら喜びや感動を与えるのが仕事ですよね。

そのため、看護師として身に付けたコミュニケーション能力や問題解決能力を、そのまま活かすことができます。

実は、私も転職活動でホテルを受けたことがあります。

ホテルの面接では、お客さんとの会話を想定したロールプレイ形式の質問もありましたが、その時面接官から

  • 人の話をしっかり聞く姿勢が良かった
  • 質問されたことに対してきちんと提案ができていた
  • ホテルで活躍する姿が想像できた

 

と言われました。

コミュニケーション能力は、看護師として働くうちにしっかり培われています。

コミュニケーションをとる相手が「患者さん」から「お客さん」に変わっても、これまで身に付けた力は確実に評価してもらえます。

ただし、ホテル業に転職する上でひとつ覚えておきたいのが、ホテルはビジネス色が強いという点です。

看護師は患者さんと気軽に世間話をすることもありますが、ホテルのスタッフはお客さんと一緒に砕けた話をすることはありません。

ホテルスタッフとして働くには、ビジネスマナーもきちんと頭に入れておくことが大切です。

 

フライトアテンダント

看護師からフライトアテンダント(CA)に転職することもできます。

これは私の体験談ではありませんが、フライトアテンダントとして働く友人に聞いた話をご紹介したいと思います。

友人曰く、看護師の知識はフライトアテンダントにかなり活かせるそうです。

フライトアテンダントの仕事は機内サービスのイメージが強いですが、実際は保安要員としての役割が大部分を占めています。

そのため、万が一トラブルが発生して人命救助や緊急脱出が必要となった際には、看護師の知識を発揮することができます。

また、看護師もフライトアテンダントもシフト制の仕事という面で共通しており、働き方にも馴染みやすいはずです。

不定休でも問題ないという人や、仕事をしながら旅をしたいという人には最適な職業でしょう。

もちろん倍率の高い職業ではありますが、挑戦する価値はあります。

私の友人は、一緒にフライトするメンバーに「元看護師」がいると心強いと言っていましたよ。

 

ITエンジニア

ここ最近、ITエンジニアの需要が増加の一途をたどっており、それに伴って未経験からITエンジニアに転身する人も増えています。

ITとはかけ離れている看護師の仕事ですが、新しいことに興味のある方はどんどん挑戦できる分野です。

「プログラミングスクール」という言葉も、耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

そういう私も看護師からIT業界へ転職したひとりです。

私はエンジニアではなくビジネスアナリストという仕事ですが、看護師の頭の使い方はIT業界で活かせるということを、身をもって感じました。

医療業界で働いていると「インシデント」という言葉に馴染みがあるかと思いますが、IT業界にも「インシデント」が存在します。

IT業界のインシデントは、情報セキュリティの事故やシステムのフリーズなど、ネットワークの障害を意味します。

看護師はインシデント回避に気を配りながら患者さんの安全を守っていますが、IT業界ではインシデント回避に気を配りながらクライアントの情報やシステムを守っています。

実はどちらの業界も、インシデントを未然に防ぐために対策を練りながら仕事をしているという点で共通しているんですよね。

何の共通点もないと思ってたIT業界ですが、意外に看護師におすすめの業界です。

個人的なことを言うと、私もプログラミングを学んで将来的にはエンジニアになりたいと思っています。

 

看護師が自分に合う職業を見つけるためのポイント

転職面接で企業側から言われたことを考察する

転職するからには企業に選ばれるのではなく、自分が仕事を選ぶんだと考える人が多いと思います。

しかし、転職面接で企業から「ぜひうちで働いてほしい」と言われることがあれば、冷静に考えてほしいと思います。

転職するということはつまり中途採用で働くということ。

中途採用で企業側が求めているのは即戦力です。

もしかしたら、自分では気付いていない能力を評価されているのかもしれません。

私はクリニックの内定を辞退した時、「転職に対する自分の思い」と「クリニックから得た評価」をじっくり考え、辞退という選択をしました。

転職活動では自分の思いや考えに加え、周りの声に耳を傾けることで、より自分に合った職業を見つけることができます。

 

看護師の仕事とのギャップを楽しめるか

医療とはかけ離れた業界に転職する場合、看護師の仕事との違いを楽しめるかどうか、よく考えてみてください。

「せっかく転職したのに思っていた仕事と違った」

「看護師とのギャップが大きくてしんどい」

こんな気持ちになってしまっては意味がありません。

転職活動を頑張るからには、新しい仕事を楽しんでほしいと思います。

転職後の自分を想像して、この仕事ならギャップも含めて楽しめそうだという仕事を見つけてください。

 

まとめ

 

今回は、「元看護師」が活躍する職業をご紹介しました。

転職を経験した私は、看護師ってやっぱりいい仕事だなと思う一方、新しいことに挑戦できる異業種転職を選んで良かったという気持ちにもなりました。

看護師として働き始めた時には病院で働くしか選択肢がないと思っていた私も、今となっては看護師の知識や経験が活かせる仕事はたくさんあると確信しています。

実際に転職活動をしてみると本当にいろんな発見があるので、キャリアを見直し中の看護師の方には、ぜひ自分が納得できるキャリア形成をしてほしいと思います。

きっと、自分にぴったりの仕事に出会えるはずです。