看護師向けの転職エージェントは、大手エージェントから小規模なエージェントまで数多く存在しますが、転職エージェントの使い方についてどのくらい知っていますか?
転職エージェントに登録する最大のメリットは、専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なサポートが受けられることですが、どう活用すればいいのかきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、転職エージェントを使う時に気を付けるべきポイントをテーマにお話を進めていきます。
「これを知っていれば、満足度の高い転職ができる!」というポイントをお伝えするので、ぜひご自身の転職活動に取り入れてください。
転職エージェントを上手く活用するために
転職エージェントを上手く活用するために気を付けるべきポイントは、以下の3つです。
- 転職エージェントは複数登録する
- 転職の条件や希望はできるだけ細かく伝える
- 転職エージェントの特色に応じて使い分ける
転職エージェントは複数登録する
転職活動を進めるにあたって、転職エージェントの複数登録は基本です。
登録数は少なくとも大手3社、できれば5社が理想です。
「そんなに登録してどうするの?面倒だし、調整が大変なだけでは?」と思うかもしれませんが、転職成功はキャリアアドバイザーとの相性にかかっていると言っても過言ではありません。
一般的にキャリアアドバイザーは転職支援のプロだと認識されていますが、実際には個々で経験や能力に差があるため、希望通りのサポートを受けられないこともあります。
正直に言うと、私がこれまでの転職活動で担当してもらったキャリアアドバイザーにも、やはり「あたり」「はずれ」があると感じました。
ここで実際に私が出会った相性が悪かったキャリアアドバイザーと、相性が良かったキャリアアドバイザーの例をご紹介します。
経験1年半ほどの若手の方で、熱心にヒアリングをしてくれました。しかし希望とは合わない求人もたくさん紹介されたことから、私のためというよりアドバイザー自身の成績のために求人を紹介している印象を受けました。また、書類審査や面接結果などの進捗状況はこちらから催促しないとなかなか連絡をくれなかったため、転職サポートをしてもらっているという実感が得られませんでした。
専門知識が豊富で、親身にアドバイスをくれるキャリアアドバイザーでした。面接の前になると連絡をくれ、困っていることはないか?と気にかけてくれました。こちらの質問にも細かく答えてくれる上に、日程調整もスムーズに進めてくれたので、安心して転職活動を進めることができました。内定が出た際には、これまで転職活動を頑張ってきたことに対するねぎらいの言葉をかけてくれたため、最後までとても気持ち良く転職活動を進めることができました。
ほんの一例ですが、このようにキャリアアドバイザーによる対応の差はとても大きいため、たとえ大手転職エージェントであっても「大手だから1社で十分」と考えるのは避けた方が良いと言えます。
キャリアアドバイザーとの相性が悪いとスムーズな転職活動は期待できないため、まずは自分に合ったキャリアアドバイザーを見極めましょう。
質の良いキャリアアドバイザーと出会い信頼関係が築くことで、転職成功の可能性は格段に上がります。
転職の条件や希望はできるだけ細かく伝える
転職の条件や希望はできるだけ細かくキャリアアドバイザーへ伝え、ミスマッチをなくしましょう。
転職エージェントに登録すると、まずはじめにキャリアアドバイザーとの面談があります。
キャリアアドバイザーはこの面談を通して、求職者の経歴や転職に求める条件をヒアリングし、希望に合った求人を探します。
ミスマッチをなくすためにも、早い段階で希望を細かく伝えておくことが大切です。
例えば、以下のような条件で転職したいとします。
- 残業は月10時間未満
- シフト制ではなく、休日は固定が良い
- 年収の最低ラインは500万円、あるいは現職から月収5万円アップ
- 有休は100%消化可能
- 年間休日120日以上
- 転職先は今の職場と○キロ以上離れた場所が良い
上記ように希望が多くある場合でも、「こんなにいくつも希望を伝えていいの?」という心配をする必要はありません。
もちろんこれら全ての希望を満たす求人があるとは限りませんが、こうした希望をできるだけ細かく伝えることでミスマッチは確実に防げます。
仮に、この中からひとつだけ「年収の最低ラインは500万円、または現職から月収5万円アップ」したいと伝えた場合、キャリアアドバイザーは年収に重点を置いて求人を紹介します。
極端に言えば、年収は大幅なアップが見込めるが、残業時間が現職の倍に増えるような求人を紹介される可能性もあるということです。
転職した後でこんなはずではなかったのにと後悔しないためにも、希望はできるだけ細かく伝え、より自分の希望に近い求人を紹介してもらいましょう。
加えて、転職活動の主体はキャリアアドバイザーではなく自分自身だと意識することも非常に大切です。
キャリアアドバイザーはさまざまなアドバイスをくれるため、言われた通りに進めていけば転職は成功すると考える人もいます。
しかしこれでは自分主体の転職活動ができず、「キャリアアドバイザーの言う通りにしてきたのに納得の転職ができなかった」といった不満にも繋がります。
キャリアアドバイザーのアドバイスは、あくまで転職を成功させるための情報の一部と捉え、大事な決断は自分自身でしてくださいね。
転職エージェントの特色に応じて使い分ける
大手エージェントと小規模なエージェントでは強みや特色が異なり、保有している求人にも違いがあります。
大手転職エージェントの場合、保有している求人の多くは「正社員」や「フルタイム」であるため、「派遣」や「パート」を希望している人には適していません。
派遣やパートとして転職することを考えているのであれば、それらの求人に特化した転職エージェントを選ぶ必要があります。
また、小規模な転職エージェントや無名な転職エージェントの場合、転職支援の実績がない可能性もあります。
本記事の冒頭で転職エージェントは少なくとも大手3社、できれば5社登録するのが理想だとお伝えしましたが、これは大手転職エージェントであれば実績がきちんと証明されているというのが理由です。
とは言え、小規模な転職エージェントに強みがないというわけではありません。
地方で展開している転職エージェントであればその地方に特化した求人に非常に強く、利用価値は高いと言えます。
転職エージェントに登録する際は各エージェントが持つ強みを把握し、自身の目的に合わせて上手に使い分けましょう。
下の記事では私が実際に使って良かったおすすめの転職エージェントをご紹介しています。
ぜひこちらも参考にしてください。
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まとめ
今回は、転職エージェントを使う時に気を付けるべきポイントを解説しました。
最後にもう一度、要点をまとめます。
- 転職エージェントは複数登録する
- 転職の条件や希望はできるだけ細かく伝える
- 転職エージェントの特色に応じて使い分ける
以上3つのポイントを念頭に置き、納得いく転職に繋げてくださいね!