【看護師を目指す人へ】コロナ後に看護師になる人は勝ち組間違いなし

世の中、新型コロナウイルスに関する暗いニュースばかりですね。

医療機関や医療従事者に関するニュースも毎日のように目に入ってくるので、不安を感じている学生も多いことと思います。

 

やっぱり看護師になるのは辞めた方がいいのかな?
お休みやお給料ってちゃんと保障されるのかな?

 

と、看護師を目指すことに消極的になっている人もいるのではないでしょうか。

しかし、コロナ後に看護師になる人は勝ち組かもしれませんよ。

私はこの未曽有の事態であっても、看護師を目指すことに大いに賛成です。

 

・将来看護師になりたい
・看護師を目指していたけど不安になっている
・医療業界の今後がどうなるのか気になる

 

「勝ち組間違いなし」なんていう大げさなタイトルをつけてしまったので、気合いを入れてお話していきますね!

 

コロナ後に看護師を目指すのは良い選択

 

コロナ後に看護師を目指すのは、選択肢としてアリ、というかむしろ良い選択だと思います。

看護師になりたいと思っている学生には、安心して看護師を目指してほしいのですが、その理由は以下の通り。

  • 不況は一定のサイクルでやってくるから
  • 看護師の労働環境の実態が明るみに出たから
  • コロナに翻弄される医療業界を考察できるから

 

ちょっとここで人類の歴史を思い返してみてください。

何をそんなスケールの大きい話をしているんだ?って思うかもしれませんが、人はいつの時代も不況や感染症と闘ってきました。

そして、それを乗り越えての「今」があります。

そんなことから、医療業界はこれからも発展し続け、看護師として活躍する人もたくさん輩出されるだろうと私は考えています。

それでは、もう少し分かりやすくお話を進めていきますね。

 

不況は一定のサイクルでやってくる

新型コロナウイルスで経済的に不安定になっている2020年現在。

世界的な不況を肌で感じていることと思います。

こうした不況は過去にも幾度となく起きており、2008年にはリーマンショック、2001年には9.11(アメリカ同時多発テロ)、さらに遡ると1980年代後半にはバブル崩壊がありました。

人類の歴史を振り返ってみると、不況はだいたい10年のサイクルで起きていること、そして不況を乗り越えた後の約10年間は経済が安定していることが分かります。

このことから、コロナ後に看護師になったとしてもしばらくは安定した日々が続く可能性が高く、もしまた10年後に不況に陥るとしても、それに備える時間は十分にあると言えます。

私が高校生の時はまさにリーマンショック真っ只中で、将来を危惧する人はたくさんいましたが、私は看護師として就職し、これまで何不自由のない生活を送ってきました。

また、今回の新型コロナウイルスによる不況は、医療業界だけの話でもなく、日本国内だけの話でもありません。

世界中のありとあらゆる業界が影響を受け、これまでにない異常な状況に陥っています。

すでに倒産に追いやられた企業や、経営回復の見通しが立たず、職員の解雇や無給休暇に踏み切る業界も増えてきました。

不況を機に経営状況が悪化した企業を見てみると、その多くは観光業、飲食業、小売業、航空業界といった、人々の娯楽に大きく関連する業界です。

しかし、医療業界はどうでしょう?

娯楽ではなく、人々の健康問題に関連している医療業界において、病院が倒産するということは考えにくいのではないでしょうか。

もちろん、新患の受け入れを制限したり、急を要さない手術を先延ばしにしたりといったことから、経営に影響が出ている病院も多数あります。

だからと言って看護師の需要がなくなるか?というと、それはあり得ません。

高齢化の進む日本の現状や、自然災害が発生した被災地に医療従事者が派遣されることを踏まえると、看護師の需要は大きくなり続けることが明らかです。

この数年で全国的に看護系大学が拡大され、看護教育の推進が図られていますが、これは看護師が必要とされているなによりの証拠と言えます。

 

看護師の労働環境の実態が明るみに出た

新型コロナウイルスの流行をうけて、最前線で戦う看護師の労働環境は、良くも悪くも明るみに出ることになりました。

ここで少し感染症についてお話すると、不況と同じく、これまで人類は感染症も一定のサイクルで経験してきました。

直近で言うと、2012年に発見されたMERSは記憶に新しいのではないでしょうか。

2003年に封じ込めの成功を発表されたSARSに関して言えば、今回の新型コロナウイルスの比較対象として挙げられたため、聞いたことがあるという人も多いかもしれません。

もっと昔を振り返ると、1918年に流行し5000万人もの死者を出したスペイン風邪や、14世紀から流行を繰り返したペストなど、医療が整備されていなかった時代から感染症の流行は幾度となく繰り返されてきました。

幸いなことに、日本にはSARSもMERSも入ってこなかったため、感染症の大きな危機に直面するのは、今回の新型コロナウイルスが初めてだという日本人がほとんどのはずです。

そして新型コロナウイルスの流行をうけて、医療従事者による感染防止対策はかなり強化されたわけですが、こうした取り組みは一般市民にもずいぶん浸透しましたよね。

今となっては、手指消毒やマスクの着用といった感染防止対策は誰もが当たり前に行っていると思います。

このように国民一丸となって感染症と闘う事態となったことで、看護師の労働環境や待遇までもが大きく取り上げられるようになりました。

そして、良くも悪くもその実態が明るみに出たことで、看護師の労働環境や待遇に対する疑問の声も多く上がるようになりました。

学生のみなさんが「看護師になるのは辞めた方がいいのかな」と不安に感じているとしたら、その理由はなんでしょうか?

看護師の過酷な労働環境を目にし、低い賃金で雇われている看護師も多いという事実を知ったからというのも、理由のひとつなのではないでしょうか。

しかし私は、これまで見えていなかったこれらのマイナス面が明るみに出たことで、労働環境や待遇が改善される可能性が高くなったと前向きに捉えています。

もし改善されなかったら、看護師を目指す学生がいなくなっても不思議ではありません。

 

コロナに翻弄される医療業界を考察できる

さて、ここまでのお話をいったんまとめます。

  • 看護師の需要がなくなることはない
  • 看護師の労働環境や待遇の改善に見込みがある

 

これら2つを根拠に、コロナ後も安心して看護師を目指してほしいというお話をしてきました。

そして本題はここからです。

冒頭で、コロナ後に看護師になる人は「勝ち組間違いなし」と言いましたが、これは学生であるみなさんがコロナに翻弄される医療業界を考察できる状況にあるからです。

医療機関や医療従事者に関するニュースがこれほど連日連夜報道されたことは今までありません。

そんな今、コロナに翻弄される医療現場のニュースを見て、どう感じますか?

何か考えたことはあるでしょうか。

テレビや新聞、ネットニュースにSNS、何でもいいです。

今入ってくる情報には、看護師を目指す学生のみなさんがこれから上手に生きていくための大きなヒントが詰まっています。

院内感染、医療崩壊、超過勤務など、溢れ返る情報をしっかり読み取って、現場で戦っている看護師たちがどのようにこの状況に対応し、どのように乗り越えていくのか研究してください。

もしかしたら、困難を乗り越えられず挫折していく看護師の姿も目にするかもしれません。

そんな様子から、自分が看護師だったらどう対処するだろうか?と、今からよく考えてみてください。

また、有事の際にどう対処するかということだけでなく、働き方そのものを考えるのも、看護師として上手に生きていくために重要なことです。

例えば、現在では新人看護師の多くが病棟看護師として就職しますが、自分にはクリニックや訪問看護事業所の方が合っていると思えばそちらに就職したっていいんです。

あるいは病棟で1年間働いて基礎を身に付けた後、別の病院へ移ったっていいわけです。

コロナに翻弄される現役看護師を考察して、将来の自分の働き方を模索してください。

働き方はひとつではないということが分かるはずです。

 

もし私が看護師を目指す学生だったら

もし私が看護師を目指す学生だったとしたら、新型コロナウイルスを理由に看護師を目指すのを辞めようとは思いません。

しかし看護師として働く将来に不安を感じるため、どの業界に行ってもやっていける知識は身に付けておきます。

これはつまり、有事に備えて万全を期しておくということ。

もう少し具体的に言うと以下の2つです。

  • 英語を勉強する
  • IT系の知識を身に付ける

 

実際に私は英語とITの知識を身に付けたのではっきり言えますが、このふたつがあればだいたいどこに行ってもやっていけます。

先日、看護師のボーナスカットが大きく取り沙汰され、批判の的になった病院がありましたよね。

このように万が一、ボーナスがもらえなかったら?あるいは強制的に無給休暇を取らされたら?

看護師の知識以外に何もなかったらお手上げ状態になりますが、自分で食べていけるだけのスキルがあれば、困難な状況も乗り越えられます。

なので私が今学生だったとしたら、英語とITの知識は徹底的に勉強します。

独学が難しい場合は、インターンに応募するなどして実践でスキルを身に付ける努力をするでしょう。

学生の中には、「国や雇用主は当てにできないんじゃないかな?」、「生活の保障はしてもらえないんじゃないかな?」と思っている人もいるかもしれません。

残念ですが、おそらくその予想は当たっています。

そのため、いざとなった時に、「自分は看護師以外でもやっていける」という抜け道を作っておくことは、これからの時代とても重要になります。

ここで挙げた英語やITの知識を身に付けるというのはほんの一例で、他にも使えるスキルはたくさんあるはずです。

学生のうちにプラスαのスキルを身に付けて、自分で自分を守れる人になってください。

「看護師+○○」は大きな強みとなり、人生怖いものなしですよ。

 

まとめ

今の状況は、誰も経験したことのない未曽有の事態です。

私たち大人であっても、先の見えない状況には不安がつきまとうので、看護師を目指す学生のみなさんが将来を不安に思うのも無理ありません。

不安ばかりでなく、将来の見通しが立たないことに苛立ちを感じている人もいるかもしれませんね。

ただ、私はこの困難な時期を乗り越えて看護師になる人は、人としても看護師としても必ず大きく成長できると思っています。

看護師を目指す全ての人が、自分の思い描く将来を手にできることを願っています。